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2015年5月に島根開発センターを立ち上げたエフ・エスソフトウェア開発。同社は本社を新宿に置き、1982年の創業以来、主として金融、証券、生損保、通信、製造業等の基幹システムであるビジネスアプリケーションの開発を中心に事業を行ってきた。 現在は、
営業も開発拠点も東京に置いていた同社が、なぜ島根に拠点を出すことになったのか。取締役の比佐さんにお話を伺う。また、開発センターの立ち上げメンバーである小村さん、深田さん、高尾さんは全員Uターン組。3人がUターンを決意した、その想いにも迫る。
ー2015年5月に島根開発センターを立ち上げました。経緯をお聞かせください。
比佐さん:当社は金融系の業務システムの開発がメインですが、数年前に受託開発専門の「ing事業部」という部署を立ち上げました。事業拡大に伴って社員が増えたので、物理的にスペースが足りなくなり、新規拠点を探すことになったんです。
その際、クライアント様は全国にいらっしゃるので、東京にこだわる必要はないと考えました。島根県を候補として考えるようになったのは、企業誘致コーディネーターからの紹介がきっかけです。実際に視察に行き、拠点にふさわしい場所だと判断しました。
ー島根開発センターでの仕事内容や、仕事のを教えてください。
比佐さん:Webシステムやスマートフォンアプリケーションの開発が中心です。現在は立ち上げたばかりなので、東京にマネージャーを置き、ing事業部の開発の一部を島根で行っている状態。それと並行して、iOSなどのスマホアプリ開発に関連する研修も行っています。
しかし、徐々に事業を拡大し、いずれは島根開発センターで独立した業務を行えるようにしていくつもりです。
ー開発センターのお三方は、みなさん島根に縁があるそうですね。Uターンを決意したきっかけを教えてください。
深田さん:親が転勤族だったので、小さい頃は福岡、兵庫、山口などを転々とし、小学5年生の頃に島根に来ました。それ以降は、ずっと島根が地元です。高専を出て出雲のIT企業に就職した後、一度別分野の業界に転職して東京・大阪に行きました。でも、やっぱり島根で落ち着いて仕事がしたいという気持ちが強くなり、戻ってきました。
小村さん:私は、生まれてから高校生の頃まで島根にいて、大学で静岡へ。大学院以降は東京にいました。東京で6年ほど働いた後、2014年の10月にエフ・エスソフトウェア開発に入社。半年ほど東京で勤めたあと、転勤で島根にきたという流れです。やはり、地元である島根に戻りたいという想いがあったので、Uターンの道を選びました。
高尾さん:私も生まれは島根ですが、中学を卒業した後、30年ほど島根から離れていました。東京生活が最も長いです。ここに来る直前は鳥取で働いていたのですが、冬は気候が厳しく、通勤にも時間がかかってしまいます。次第に生まれ故郷である島根に戻りたいという気持ちが高まり、島根県の誘致企業のニュースをチェックしていました。そこでエフ・エスソフトウェアの島根拠点開設の情報を知り、応募したという経緯です。
ー実際に島根に戻ってきて、住み心地はいかがですか?
小村さん:週末は実家に帰ることが多いのですが、実家から歩いてすぐの場所で蛍を見ることができるんです。もう都会ではなかなか見ることはできませんよね。景色も、私が幼かった頃と、あまり変わっていませんから、懐かしい気持ちになります。豊かな自然環境に包まれているので、ほっとします。
高尾さん:「松江オープンソースラボ」がありますし、Rubyの勉強会などが盛んに行われているので、エンジニアが住む環境としてもありがたいですね。また、地域の活動が活発なので、IT関係に限らずイベントも多いです。だんだんと会社を超えた横のつながりが出来てくるので、仲間が増え、充実した毎日を過ごせています。
ー今後の目標をお聞かせください。
深田さん:東京以外の拠点を立ち上げるのは今回が初めてなので、仕事の進め方や、細かいルールまで一から決めていく必要があります。今は、東京の本社ともWeb会議でこまめに進捗・改善点などを話し合い、土台を作っているところです。東京とうまく連携し、スムーズに仕事が進められるようになればいいなと思っています。
比佐さん:会社全体として、iBeaconを使った開発や、自社製品サービスの開発・提供にも注力していければと思います。島根開発センターはまだ立ち上げたばかりですが、東京からも「行きたい」と思ってもらえるような拠点にしたいですね。せっかくIT企業が集積している土地に拠点があるので、他のIT企業とも協働して事業を行えるようになると、よりいいと思っています。
ーエフ・エスソフトウェアに興味をもっている人に、ひと言お願いします。
比佐さん:島根開発センターは、現在は3人だけですが、積極的に採用を行っていますので、興味があればぜひお話できればと思います。
中途採用に関しては、スマホアプリの開発経験がなくても、Web開発経験者で、JavaやC系言語の経験があれば大丈夫です。内部でiOSやAndroidの勉強をしていただく土壌は整っています。
小村さん:UIターン者だけではなく、現地での採用活動も行っていきます。商業高校に向けた開発イベントも企画中ですし、就職イベントも企画中です。興味があれば、ぜひ参加いただければと思います。
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