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ー会社は2001年に出雲市で産声を挙げ、20年が過ぎました。
「出雲から、ITで全国へ成長していきたい」。そんな思いから、出雲出身の創業者の手によって生まれたのがプロビズモです。
メインの事業は、Webアプリケーションシステムのソフトウェア開発です。ネットワーク、サーバー、クラウド導入などのインフラ基盤構築事業もカバーしており、取引先は官公庁・自治体から首都圏の大企業を含む金融、流通、製造業などまで多岐にわたります。
それに、自社開発した高校向け教務支援システム「学事エース」をはじめ、学校のICT化を支援しているのも特徴でしょう。
設立から20年が過ぎましたが、おかげさまで多くのお客様、地域に支えられ、成長を遂げてきました。ただ、これまでの道のりは決して順風満帆だったわけではありません。
ー壁にぶち当たったこともあったんですか?
大きなターニングポイントの1つになったのが、リーマンショックでした。当時は首都圏のお客様のもとにエンジニアを派遣する開発スタイルだったんですが、リーマンショックによって派遣のニーズが減ったのを機に、出雲を拠点とする「ニアショア開発」に切り替えたんです。この事業転換が功を奏しました。
地方でも、高いレベルを担保できる。そんな風に、当社の技術力を評価してくださるお客様が多くいらっしゃり、その後どんどん受注が増えていったんです。
ーピンチをチャンスに変えたわけですね。
ニアショア開発の業務が拡大していく過程で、開発拠点も増えました。それまでの出雲と東京に加え、鳥取県倉吉市、大阪市、広島市、名古屋市と全国6拠点に広がり、社員も192人にまで増えました。
ー高い技術力に定評があるようですが、開発面における強みをぜひ教えてください。
当社の強みの1つは、ソフトウェアの開発手法にあります。
東京など大都市圏のお客様の開発案件を島根や鳥取、広島で担う「ニアショア開発」、1つのプロジェクトを複数の開発拠点と連携してチームで行う「分散開発」、お客様とともに必要な機能からつくり、機能を追加していく「アジャイル開発」、さらにソフトウェアを動かすためのネットワークやサーバーなどの開発。お客様のニーズに応じて多彩な手法を使い分け、ワンストップサービスを提供できる強みがあります。
また、社員にとっては大企業の開発プロジェクトを経験できるのも魅力なはずです。当社は、電子部品や自動車業界をはじめとする大手グローバル企業さまとも直接取引をさせていただいています。それも単発のスポットではなく、継続的な太い取引です。
たとえ地方にいても、最先端の技術を使って大きなプロジェクトに携わることができるんです。仲間とともに、チーム開発の達成感を味わえるのも醍醐味でしょう。
ー自社開発した教務支援システム「学事エース」も目を引きます。
「学事エース」は授業や単位、成績、出欠などの情報を一元管理できるシステムです。全国に100校を超える導入実績があります。新型コロナ禍もあいまって、教育現場におけるICT化の重要性は急激に高まっています。学校や教師のみなさんの業務効率化、それに子どもたちがのびのびと学べる環境整備に役立っていたらうれしいですね。
ー約190人に上る社員のみなさんの顔ぶれも気になります。どんな方々が働いていらっしゃるんですか?
島根や鳥取、広島など中国地方の出身者が約8割を占め、平均年齢は34歳です。地元雇用とともに、若手や未経験者、さらに新卒も積極的に採用しています。
新卒に関しては、近年は毎年10人を超える社員を迎え入れ、今年は13人が仲間に加わってくれました。しかも、私たちは理系や情報系だけでなく、ITを学んでいない文系や非情報系学部卒の学生らもフラットに選考しており、実際に半数ほどが知識ゼロの状態からキャリアをスタートさせているんです。
ー若手や未経験者の育成にも、強いこだわりがあるんですね。
社員一人ひとりが、成長を実感できる会社でありたい。これが当社の理念であり、創業当初からずっと大事にしている思いです。
何よりも大切なのは、熱意と本気度です。それさえあれば、スキルを身につけ、キャリアアップできます。
IT業界外から未経験で中途入社し、今では若手社員をメンバーにつけてプロジェクトのサブリーダーを務めている女性社員。非情報系学部から新卒入社し、課長職まで上り詰めた社員。これらはごく一部の例ですが、そうやって未経験や新卒からスキルアップし、中心的な役割を担ってくれている社員がたくさんいます。
若者の採用や育成に積極的な企業として、厚生労働省から「ユースエール認定企業」にも認定されているんです。
また、女性社員も多く在籍しており、その割合は24%を占めます。これは、業界の中では多い方ではないでしょうか。
女性社員の育児休暇の取得率は100%に上ります。つまり、結婚や出産を機に退職する人はゼロ。家庭を抱える女性も働きやすい環境でもあるはずです。
ー社内の風通しのよさが伝わってきます。
私のような経営陣から若手や女性まで、垣根のないフラットな社風には創業時からこだわり続けてきました。これは当社の最大の持ち味の1つでしょう。
それを裏付けるように、年に一度の研修旅行には全国から毎年9割以上の社員が参加し、親睦を深めています。また、出雲本社にはソフトテニス部があり、新入社員の歓迎会でテニス大会を開いたりもしているんです。バーベキューや登山、忘年会なども大盛り上がりです。そうしたイベントには、会社としても可能な限りバックアップしています。
ー最後に、島根へのUIターンを考えている読者にメッセージをお願いできますか?
一人ひとりの希望に沿ったキャリアプランを、一緒に描くお手伝いをさせていただきたい。読者のみなさんには、ぜひそうお伝えしたいですね。
当社には、全国に6つの拠点があります。つまり、地方で働くこともできれば、都市部でチャンスをつかむこともできる。多様なキャリアの選択肢をご用意しています。
中には、将来的には島根へのUIターンを考えているものの、まだしばらくは東京や大阪で働きたい。そう考えているような方もいらっしゃるでしょう。そういう場合も柔軟に対応できますので、ぜひご相談いただきたいですね。
また、「スキルチェンジ」という新しいキャリアや可能性を引き出すサポートもできます。実際、前職時代の組み込み系のエンジニアから、新たにWebアプリケーションの開発スキルを身につけるなどして、スキルチェンジを遂げたような社員がたくさんいます。
受託開発の注文は、今現在も右肩上がりで増え続けています。ぜひ私たちと一緒に働き、ともに成長していきましょう。その情熱や志を、思い切ってぶつけてください。
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