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「島根に帰っても仕事がないかも」
「積んできたキャリアを生かして働けないんじゃない?」
「そもそも、島根ってどこにあるの?」
都市圏で働くIT系の仕事をしている方の中には、地方では都市と同等の仕事ができないと思い、UIターンをあきらめている人も多いのではないだろうか。
そこで、都市から島根にやってきたIT技術者4名に、話を聞いてみることにした。
インタビューの場所は、東京に本社を置くIT企業がつくったサテライトオフィス。古民家を手入れして事務所として使う、風情ある空間だ。
“Ruby×教育”
就活時の2つのキーワードがかなう仕事が島根にあった
就職するまで島根県に降り立ったこともなかったという本多さん。まつもとゆきひろさんと一緒に仕事をしたいと思い、島根県の企業を選んだという。
「福岡県で生まれ育ち、大学を卒業するまで九州から出たことがありませんでした。卒業を控え、周囲の友人が推薦枠を使って東京や福岡の企業に就職を決めていく中、自分は何をしよう、と考えました。Rubyをつかったプログラミングにずっと興味があり、まつもとゆきひろさんと一緒に働いてみたいと思っていたことを思い出しました。島根県松江市に会社があるということだったので、迷いなく島根に行こう! と思ったのでした。」
「主にRubyを使った受託開発を行っています。会社が教育関連の事業も行っていて、そのアシスタント業務も一部行っています。
”Ruby”と”教育”は、就職するにあたってやりたかった2つのキーワードでした。仕事を離れたプライベートではRubyプログラミングを子どもたちに教えたりもしています。週休二日制で、自分の裁量で定時ぐらいには帰れるので、メリハリのある生活が送れていると実感しています。」
「縁もゆかりもない土地ながら、勉強会などでいろいろな人と知り合えるきっかけがあります。勉強会も、都会だと人口が多いため専門分野を細かく区切って集まることが多いと思いますが、島根では大枠で区切った勉強会もよく行われ、専門外の分野の人も含めて集まることが多く、知識が増えていくのを実感しています。
ここに住み始めて、自然が近いので自転車や釣りなど、新しい趣味が増えました。自分で釣った魚をその場でしめて食べる。日本酒や食べ物など、おいしいものが多く、気持ちが豊かになっていくのを感じています。」
Iターンで知らない土地に一から住み始めた本多さん。仕事とプライベートを両立し、楽しみながら生活をしている様子がうかがえました。
名古屋、九州、東京、海外。拠点を移していくなかで
都市圏よりも地方で自分らしく働きたいと思った
小嵜さんは東京都内に本社を置く企業で働くエンジニア。この会社が島根県にサテライトオフィスを出すことになり、社長から直接指名を受けてこの土地に移ってきた。
「私は名古屋で生まれて、九州の大学へ進学し、東京のシステム会社に就職・・・と、住む場所を転々としながら暮らしてきました。社会人になってからもインド人と部屋をシェアしたり、イギリスを1年間放浪しながらエンジニアの仕事をしたりと、住む場所や環境にこだわらずにやってきました。東京で現在のWeb系開発会社に入社したのですが、この会社が島根にサテライトオフィスをつくることになり、社長に指名されて、単身島根にやってきました。“地方でもやっていける”“適応性がある”と判断したようです。」
「東京でやっていた仕事をそのまま島根でやっています。仕事だけでいうと、ほとんど変化はないですね。エンジニア同士のコミュニケーションはSkypeのグループで情報共有できるし、大型テレビに画像を映したテレビ会議では、都内で打ち合わせているのと同じ感覚になります。
違うのはリフレッシュの瞬間。疲れたときに緑をみたり外に出るだけで気分は一新。新たな気分で仕事に戻れますね。」
「マリンスポーツやアウトドアが大好きで、ここに暮らしてみて改めて都会暮らしに疲れていたなぁと感じました。仕事は変わらず忙しいですが、近くに海も山もあるし、自分の趣味を極められるのがうれしいです。ツバメが軒先に巣を作っているのを見てその仕組みを考えてみたり、家庭菜園で野菜をつくったり。毎日新しい発見があるのがおもしろいです。同世代の人たちともっとつながっていって、島根での生活を満喫したいです。」
小嵜さんは最初は「島根ってどこだっけ?」というレベルだったけれど、今では「東京に戻れ」と言われても戻りたくない。それくらい生活は気に入っているようです。
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