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未経験でIT業界への転職を考えたものの「自分にはむいていないかも…」と不安に感じることはありませんか。「IT WORKS@島根」では未経験からの転職者10人に1人が内定。倍率10倍の狭き門ではありますが、IT人材コーディネーター(以下、コーディネーターといいます)のサポートもあって着実に転職を実現させています。未経験からの転職を成功させるのはどうすればいいのか、そのポイントをコーディネーターに教えてもらいました。
はい、可能です。
ただし希望者が100%転職を実現しているわけではありません。
「IT WORKS@島根」では毎年20〜30人くらいのIT業界未経験の方から相談があり、そのうち2~3人の方が内定されます。
以下のいずれかに当てはまると可能性が高くなります。
・有料のオンラインスクールを修了している
(オンラインスクールで3〜6か月程度学習していれば、一般的な内容はひと通り勉強し終わっているという証明になります)
・学生時代にプログラミング経験がある
・IT関連の資格を持っている
・前職でクライアント側として自社のシステム開発の発注や管理に携わったことがある
・独学で制作した成果物や作品がある
最も大切なのは、社会人経験。
基本的な社会人のマナーが備わっていることはもちろん、前職で以下のような経験があると有利と言えます。
・お客様とやり取りした経験
・誰かと協力して仕事をした経験
・誰かを指導したことがある教育経験
また、応募する企業の使命や目標について調べ、それらの達成に向けて自分の過去の経験がどう活かせるのかを考え、PRすることも大切です。例えば自社サービスを持っている会社なら、サービス拡張の企画を考えるのに他業種での営業や企画の経験が活かせるなどです。
採用担当者にとって、未経験者にIT技術が足りないのは百も承知のこと。「IT技術の伸びしろ」と「会社に貢献できる過去のビジネス経験」の合わせ技で、「この人を採用したら、近い将来に活躍してもらえるかも」と思ってもらえることが重要になります。
絶対にNGではなく、あなたがその企業に特定の思い入れがあれば面談してもらえる可能性はあります。
例えば、「A社は前職のシステムを作っている会社なので、業務フローなど前職の業界知識や経験を活かしてA社に貢献したい」などの強い思いがあれば、コーディネーターは企業に「御社に強い興味を持つ求職者がいる」と伝えています。
採用の可能性が少しでもあれば多くの企業は会う機会を作ってくれますので、まずは思いを伝えてください。即採用は難しくても「何年後に」「違う職種で」などとご縁が生まれるケースも過去にありました。まずはコーディネーターに相談してください。
過去に私が関わった例では、40代で採用されたケースがあります。
通常の転職もそうですが、年齢によって企業が求める人材像が変わってきますので、そこを意識することが大切です。
20代なら伸びしろを見てもらえるので、転職できる可能性が高いのは確かです。
しかし、30代以降でも前職で企業の目を引く経験があれば、転職できる人もいます。例えば、前職の経験が新しいサービスのアイデアを引き出すのに役立つとか、経営経験があってプログラミング以外でも会社に貢献できるなどです。年齢が上がれば上がるほど、それに見合った社会人経験を求められます。
タイミングによりますが、およそ7〜8社ほどあります。
地域としては松江が多いですが、益田や浜田など西部にもあります。
すぐに活かせる経験がない場合、20代なら、新卒の給与と同等になる場合が多いです。
給与額を気にしている人には、「IT業界で心機一転チェレンジしたいのでしたら、2〜3年は給与をもらいながら学校に行っているつもりで学んでください。仮に自分のやりたいことと仕事内容が違っても、経験を積む期間だと思うといいですよ」とお伝えしたいです。
30代以上なら前職より下がるケースが多いですが、前職の給与を考慮してもらえるかと思います。
未経験者の場合、ITエンジニア向けの職務経歴書を作成すると非常に内容が少なくなるかと思います。そこで、前職を通じて得た経験からIT業界でも活かせるような経験を抜き出して書いてもらうようにアドバイスしています。
チームメンバーやお客様とのコミュニケーションで得た経験、課題を見つけて改善した経験、教育訓練した経験などを、実際のエピソードを添えて書くといいですよ。営業職など成果を数字で表せる人は、具体的な数字を書くとより説得力が出ます。
当たり前のことなのですが、「志望動機欄」は企業ごとに変えて書いてください。どんな企業にもあてはまる内容で送付した場合、「本当にうちに関心があるのだろうか、うちでなくても良いのでは」と思われる可能性があるからです。
趣味、特技欄のような「人となり」がわかる内容も書いたほうがいいですね。休日の過ごし方や好きなものがわかることで、「一度面談してみたいな」と思ってもらえる場合もありますし、面接の際に話題を提供することができるでしょう。
必ずお願いしたいのは、履歴書、職務経歴書を提出前に声に出して3回くらい読むこと。誤字脱字がないか、読んでみて意味が通らないところがないかをしっかり確認してください。
「自分はミスなんかしない」と思うのか、誤字脱字があるまま書類を提出する方はかなり多いです。誤字脱字は、「この人はビジネスパーソンとして大丈夫かな?」という印象を人事担当者に与えますので、かなり意識したほうがいいですね。
履歴書と職務経歴書を作成してから面談までに時間が空くと、何を書いたか忘れていることが多くあります。書いた内容を復習し、面接で聞かれた際に、履歴書や職務経歴書と異なる内容を答えることがないようにしましょう。
また、書いた内容を丸暗記して読むのではなく、自分の言葉で肉付けして話せるようになることが大切です。
一度に数社同時進行で応募している方の中には、今日面接に行く企業のことをあまりわからないまま臨まれる方もいます。その企業のどこに関心があるのか、何を聞きたいのかを整理してから臨むようにしてください。
面接時の服装に関する質問もよくいただきます。スーツ、襟付きシャツなどビジネスマナーを守った服装がベストではありますが、気になるならコーディネーターに相談を。企業に問い合わせて「うちはビジネスカジュアルです」「スーツの割合が高いです」など社員の服装を確認するので、それに合わせて行くのでもいいでしょう。
昨今の社会情勢の影響もあってか、未経験でIT業界への転職を希望する人が増えてきているように感じます。
「未経験でもチャンスがある」「給与水準がいい」「在宅ワークしやすい」「地方で働ける」など条件面のメリットばかりにとらわれるのではなく、「IT業界に転職して何がしたいのか」しっかりビジョンを持った上でチャレンジしてほしいと思っています。
未経験でもやりたいことが明確にあり、業界研究をするなど熱意を持って転職活動に取り組めば、可能性は広がります。
「IT WORKS@島根」では、IT業界や島根県のIT事情に詳しい専門のコーディネーターが、みなさんの転職を手厚くサポート。企業紹介や履歴書、職務経歴書の添削はもちろん、些細なご相談にもお答えしています。
島根県のIT企業に少しでも興味がありましたら、ぜひ「IT WORKS@島根」に会員登録して、コーディネーターにご連絡くださいね。
未経験からの転職に成功した先輩が書いた体験談の記事もあります。
ぜひ参考にしてみてください。
■IT業界未経験の営業職から新米エンジニアになって島根にUターンした話
(株式会社八雲ソフトウェア)
■コロナ禍の新入社員として島根にIターンとなったエンジニア
(株式会社パソナテック島根Lab)
■未経験からIT業界に飛び込めたのは、「夢中になれたから」
(株式会社ブレイブスタジオ)
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