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地方移住を考えたとき、いろいろな選択肢がある中で「島根」の良さってどこだろう? それなら実際にUIターンしてきたエンジニアに聞けばいい! ということで、10名の移住経験者にアンケートにご協力いただきました。その答えから見えてきた「島根」の良さとは?
アンケートに協力いただいた大半の方が、以前は片道1時間前後、遠い人だと1時間半以上かけて通勤していましたが、移住後の通勤時間は10〜20分程度で「劇的にラクになった」という声も。総務省の平成28年度の調査では、島根県の平均通勤時間は片道29分と全国2位タイ。他の地域よりも職住近接していると言えますね。往復で2時間近く浮いた時間の活用法は…
「2時間残業しても19:30には帰宅。プライベートな時間を十分持てます」(Aさん・Iターン)
「通勤時間が減った分、スキルアップに使える時間が増えた」(Dさん・Iターン)
「夕食を手作りできるように。以前は作る余裕がなく、惣菜を買うことが多かった」(Bさん・Uターン)
「平日も子どもと遊ぶ時間ができた」(Eさん・Iターン)
「夜の子どもの支度ができるようになった」(Dさん・Iターン)
「以前の勤務後は疲れ切っていたが、今は心身に余裕があるので夜の散歩に出ることも」(Bさん・Uターン)
また、通勤手段が電車から徒歩や車に変わった人がほとんどで、満員電車から開放されてストレスが減ったと感じている人も多いようです。
「都会では満員電車などにストレスを感じ、ギスギスしたところがあった。今は心に余裕ができた」(Bさん・Uターン)
「満員電車や終電の心配がなくなった」(Jさん・Uターン)
「通勤ストレスがなくなったので、朝をゆっくり過ごせる」(Eさん・Iターン)
「朝の混雑や通勤時のトラブルがないので、通勤に余裕が出てきた」(Hさん・Uターン)
「通勤のストレスがなくなり、農作業で体を動かすことが多くなったので、体重が10キロ減って健康体に」(Jさん・Uターン)
コロナの影響で島根県でもリモートワークが進み、今回のアンケートでも2名の方は在宅勤務が基本とのこと。アフターコロナの通勤事情がどうなるかはわかりませんが、職場と住居が近接しているのは少なからずメリットになりそうです。
都市部に勤務していると、緑を求めて小さな公園で息抜きすることはありませんか。島根なら通勤途中や職場のそばにも自然がいたるところにあり、いつでも身近に感じられるのは精神的にプラスの影響があるようです。
「宍道湖沿いの遊歩道を歩いて通勤しています」(Aさん・Iターン)
「通勤途中に景色のいい場所に立ち寄って休憩することも」(Jさん・Uターン)
「職場環境はとても静かで落ち着きがあります」(Hさん・Uターン)
また、休日の過ごし方にも変化が。
「近場でのアウトドアが増えました。家族で大きな公園に行ったり、海に釣りに行ったり、三瓶山でリフトに乗ったり。車で15分ほどの日帰り温泉に行くことも」(Bさん・Uターン)
「宍道湖に生息する生き物を展示している水族館『ゴビウス』、たくさんの鳥や花を楽しめる『松江フォーゲルパーク』などによくお世話になっています。子どもと一緒に自然と触れる機会が増え、海水浴、山登り、沢遊びなど都市部ではできなかった休日の過ごし方ができています」(Iさん・Uターン)
「家業の農業をする時間がほとんど。出勤前と休日は、ほぼコメ作りや家庭菜園をしています」(Jさん・Uターン)
以前はショッピングモールなどの商業施設で過ごすことが多かったという子どものいる家庭でも、自然との関わる休日の過ごし方のバリエーションが増えて良かったと感じているようです。海や山だけでなく、湖や川も近くにある島根ならではのメリットですね。
移住で気になることのひとつが「人との関わり」。移住者だからと疎外感を感じることはないのでしょうか。アンケートでは、10人中8人は「受け入れられていると感じる」と回答。あとの2名は「どちらとも言えない」だったので、否定的に感じている人はいないようです。
「今のところ、移住者であることを特に意識するような場面がない」(Bさん・Uターン)
「UIターンしている人がそんなに珍しくないため、特に何も感じない」(Cさん・Iターン)
「移住者だろうが地元の人だろうが、何も違いがないです」(Gさん・Iターン)
「実家に帰ってきたこともあり、良くも悪くも特別な扱いは受けていません」(Iさん・Uターン)
県としてUIターンを積極的に推進していることもあってか、地域の皆さんも移住者を歓迎してくれているようです。他にも、
「人が優しく、親切な人が多い」(Bさん・Uターン)
「とにかく皆さん親切。分からないことがあったら、分かるまで教えてくれます」(Dさん・Iターン)
「言葉遣いが穏やかな人が多いのはすごく良い面だと思う」(Fさん・Iターン)
地域の人の優しさや親切を感じている人も多いようです。これなら初めての土地でも安心して飛び込んでいけそうですね。
住居を決めるのに「暮らしやすさ」は重要なポイント。都市部から田舎に引っ越すと「買い物が不便になるのでは?」と考えている人もいるかもしれませんが、そこまででもないようです。
「町がコンパクトなので買い物が楽になりました」(Bさん・Uターン)
「車社会ですが都市部の機能が小さくまとまっているので、車であちこちと行かなくても必要なものがそろいます」(Iさん・Uターン)
また、都市部のように人が多すぎないことを暮らしやすさの理由に挙げている人もいました。
「都市部だと通勤やお店などで、行列に並んで待ち続けなければいけなかった。こちらでは多いときでも数名程度なので、並ぶことがそこまで苦になりません」(Hさん・Uターン)
「道路はあまり渋滞しません。ドライバーのマナーも悪くないので運転しやすいです」(Bさん・Uターン)
他にも「家賃が安い」「魚や野菜が安い(それ以外は都市部とさほど変わらない印象)」など、物価が安いと感じている方の声もありました。
島根県が「IT産業の振興」や「UIターンの促進」に力を入れているのも、心強いバックアップのひとつです。こちらのサイト「IT WORKS@島根」も島根県が運営するサービス。UIターン者の多くがこのサービスを利用して転職&移住を実現しています。
「最初から最後までサポートしてくれました。情報提供や希望企業へのアドバイスなど、大変感謝しています」(Dさん・Iターン)
「自身のこれまでのキャリアを踏まえて、現職を紹介してもらいました」(Iさん・Uターン)
「前職で働きながらの転職活動はどうしても面接等の日程調整が難しいため、スケジュール調整やイベント情報を提供してもらえて大変助かりました」(Hさん・Uターン)
「コロナ禍でしたが2社の企業訪問をセッティングしてもらえました」(Iさん・Uターン)
「『GO島根!転職イベント』への参加がきっかけで、島根の企業の選考が始まりました」(Fさん・Iターン)
通常でも転職活動は迷ったり悩んだりとエネルギーを使うもの。UIターンとなれば、遠隔地の企業を相手にする転職活動となるので、倍以上のエネルギーを使うことになるでしょう。そんなとき、ITにも島根県にも詳しいIT人材コーディネーターの存在は頼りになりますね。
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