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「島根に帰っても仕事がないかも」
「積んできたキャリアを生かして働けないんじゃない?」
「そもそも、島根ってどこにあるの?」
都市圏で働くIT系の仕事をしている方の中には、地方では都市と同等の仕事ができないと思い、UIターンをあきらめている人も多いのではないだろうか。
そこで、都市から島根にやってきたIT技術者4名に、話を聞いてみることにした。
インタビューの場所は、東京に本社を置くIT企業がつくったサテライトオフィス。古民家を手入れして事務所として使う、風情ある空間だ。
「島根でキャリアは生かせないだろう」
そう考えていたとき、希望の仕事を紹介されて・・・
Uターンで大阪から島根に戻った女鹿田さんは、16年間大阪の家電メーカー系ソフトウェア会社でエンジニアとして仕事をした後、5年ほど前に島根に戻ったとのこと。
A.「30代の半ば、転職を考えていた時期に島根で暮らす両親から“そろそろ実家に戻らないか”と言われてUターンを考え始めました。妻と子どもは“島根に帰ろう!”と乗り気だったのですが、島根ではこれまで積んできたキャリアは生かせない、キャリアチェンジを図るしかない、と少し憂鬱でした。
転職エージェントに相談してみると、案の定島根の仕事は紹介できないと言われ、一旦はUターンをあきらめたのですが、島根県の定住財団から希望する仕事ができる転職先を紹介され、戻ることができました。」
「大阪の企業では、メーカー系の情報システム開発、組み込み系の開発を行っており、システム開発の基本から応用までをそこで習得しました。現職では自社パッケージ開発・販売などに携わっています。第三システムという島根側の開発部署の管理・マネジメントを行っています。仕事柄、東京や大阪にも訪れることも多く、行き来しながら仕事をしています。」
「自治会の活動が盛んで、近所のひとたちに見守られながら子育てができていることに幸せを感じています。幅広い世代がいる中での子育ては安心で、近所の方々との交流がありがたいです。妻が近所の人たちと早くなじんでくれ、“いいお婿さんをもらいましたね”なんて言われたことも(笑)」
Uターンで地元に戻ってからは、島根住人として、真っ黒に日焼けしながら地域活動や畑活動などにも励んでいるという。
家族ができて、田舎で子育てをしたいと思っていたとき
妻の地元で仕事が見つかって
今岡さんは、生まれも育ちも大阪。30年間過ごした大阪を離れ、Iターンで島根にやってきた、その理由は?
「大阪ではメーカー系の組み込み系の開発をやっていました。でも、結婚して子どもも生まれて、都会で子育てするよりも、自然と近い環境で子育てをしたいと考え始めました。妻の実家が島根で、「いつか島根で子育てしたいね」と話しながらも、島根に仕事はないだろう…と思っていたのですが、定住財団の方に仕事を紹介され、気持ちが固まりました。ちょうど会社の状況も変わりつつあったので、タイミングとしてもいい機会でした。」
「大阪ではメーカー系の組み込み開発を行っていましたが、現職に移ってからはWeb系の開発を行っています。最初は経験のない分野ゆえ、苦労もしましたが、新たな挑戦が自分の成長にもつながったと感じています。拠点と職場が変わったことで、心機一転、やりがいを感じながら働いています。島根県ではRubyが盛んで、「Ruby Association Certified Ruby Programmer Gold」資格を取得しました。」
「海、山など子どもを遊ばせる環境がたくさんあって、思い立ったらすぐに行けるのがうれしいです。大阪での生活に比べると通勤がすごくラクで、朝子どもの顔をみてから出勤できるのが何よりもうれしい。唯一残念だったのは、スイーツ好きだからデパ地下めぐりができなくなったこと(笑)。
ただ、土地の値段が大阪と比べると断然安く、一軒家を建てることができました。」
希望する仕事が見つかったら・・・と思っていた矢先、現在の職場での採用が決まり、スルスルとIターンすることが決定したという今岡さん。「これもなにかのご縁かな、と」とのこと。
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